中枢神経疾患の多くには有効な治療法がなく、再生医療は有望な解決策の一つと考えられております。オリゴデンドロサイトはミエリンと呼ばれる絶縁体構造をつくり神経細胞の信号伝達を助けている細胞であると同時に、その前駆細胞はミクログリアを制御して脳内炎症を抑えております。そこで我々はほぼ100%の効率でオリゴデンドロサイト前駆細胞・オリゴデンドロサイトに分化するヒト神経幹細胞「オリゴジーニー」を開発しました。この細胞は非常に安価に大量製造が可能であり、凍結・解凍に強く、安全性が高い事などから再生医療に適した細胞と考えられ、オリゴデンドロサイトが障害される脊髄損傷やPelizaeus-Merzbacher病、多発性硬化症などの治療に有用と考えられます。当社では現在「オリゴジーニー」を用いた臨床治験に向けた準備を進めております。
関心のあるエリア
視察受け入れ可否
不可
取り組んでいるSDGs
3.すべての人に健康と福祉を
登録キーワード
ヒト神経幹細胞「オリゴジーニー」 の特徴
1.血清存在下では神経、アストロサイト、オリゴデンドロサイトへ分化
2.血清非存在下では100%に近い効率でオリゴデンドロサイト前駆細胞またはオリゴデンドロサイトへ分化
3.正常な動物の脳に移植すると、オリゴデンドロサイト前駆細胞の状態で長期間生存
4.脱髄疾患モデルの脳に移植すると、オリゴデンドロサイトに分化してミエリンを修復
5.培養により1週間で10−20倍に増殖し、約30継代が可能
6.体性幹細胞のためガン化する可能性は非常に低く、安全性が高い
7.凍結・解凍後の細胞生存率が非常に高い
8.培養が容易で、製造コストが安い
治療メカニズム
ヒト神経幹細胞「オリゴジーニー」
生体外での細胞分化
非臨床POC
治療戦略とターゲット疾患